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■エンロールのマニュアルの一例■


「大罪」とは、「目的因のごとく」、それを犯すことが他の者たちに さらにその同じ罪を犯させるような罪をさす。

聖トマス・アクィナスによる「大罪」の定義 -- グレゴリー・ベイトソン(Gregory Bateson)、 メアリー・キャサリン・ベイトソン(Mary Catherine Bateson)著、 『天使のおそれ -- 聖なるもののエピステモロジー(Angels Fear -- Towards an Epistemology of the Sacred)』、 星川淳訳、青土社 1992 年刊より

セミナーの第三段階では、エンロールの実習が行なわれることがありますが、 その際にマニュアルが配られることもあります。 これはその一例の抜粋です。


まず、コミットメント(わかりやすくいえば、「誓うこと」)とはどんなことかという 説明があります。 このセミナーでは、何人エンロールできるかコミットして、 エンロールの実習を行なっていました。

コミットメント

などなど。 「とにかくやる、それがコミットだ」という姿勢がそこにはあります。


次に約束したことを守ることという項目があります。

約束

パワフルなもの、何かを言うだけではない、コミットするだけではない。 絶対に果すコミット、必ず成しとげる。 言ったことを絶対にやりとげる名誉あること。 外からの「できる」とか「できない」とかには関係ない。 約束が「果された」か「果されなかった」かの区別のみです。

などなど。 くり返しになっていますが、「口で言っただけじゃだめ、必ずやりとげるんだ」 ということでしょう。


また、エンロールに関する説明もあります。

エンロール

エンロールと言って、連想するのは、売る、介入させる、 参加する等の悪い連想が起ります。

エンロールとは、その人をその人の可能につつみ入れることです。

エンロールは、あなたの立場をシェアーすることです。

誰かが加わるように説得することではありません。

あなたが、エンロールすることで見返りはありません。

つまり、お金をもらうことでもないし、ごほうびをもらえることでもないです。

その人がうまくいくことは、ただあなたの喜びであるだけです。

などなど。 セミナーでは、「事実」と「解釈」は異なるというのが、教義です。 まず、エンロールと言って、すぐにあなたは悪い「解釈」を行なうがそうではないと 打ち消します。 しかし、その後、「エンロールとは○○です」と言っているわけですが、 これもまた、「解釈」の一つなのは言うまでもありません。 つまり、わたしたちが日常行なっている「解釈」をうちけしておいて、 新しい「解釈」を導入しているというわけです。


具体的には、どうエンロールしたらいいのかわからないという受講生のために、 効果的なエンロールの方法も紹介されています。

効果的なエンロール

  1. 伝えたい人に

    今という時、目の前の人(肩書、環境等の付属物でない)に興味を持つ。

  2. 伝えたい事を

    何を本当に伝えたいのかをはっきりさせる。

  3. 大我に基づいて

    自分がその人とどうありたいのか、どうなりたいのか、どうなってほしいかを伝える。 セミナーにではなく、自分のビジョンにたいしてエンロールする。 相手のビジョンを聞く。

  4. 伝わるまで伝え続け

    NO というスペースを持つ。 そしてそこから自分の想いを心から受け取ってくれるまで (必ずしも YES ということではなく)伝え続ける。

  5. 後の扉を閉めさせる

    宣言。決めさせる。やると言ったら、あいまいにしないこと。

  6. そして全ての結果に責任を持つ

    他のもの、環境のせいにしない。

エンロールは、つかみどころがありません。

このように言ったら、このようになるというものはなく、 100% やるのみです。

そして、 100% やった時の楽しさがあります。

セミナーをとるかどうかは、相手が決めます。

ですから、セミナーをとって下さいとはっきり伝えて下さい。

などなどです。 エンロールとは、自分の立場をとることで、 相手と自分がどうなりたいかということを伝えることだと言っています。 しかし、後で「セミナーをとって下さい」とはっきり言えと書かれています。 このロジックは非常におかしなものです。 別にセミナーをとってもらう必要は何もないのですから。


勧誘しようとする人を受講生が連れていくのが、ゲストイベントです。 ここでは、セミナーの実習の一例を行ないながら、 セミナーに参加するようにすすめます。 そのマニュアルの抜粋です。

ゲストイベントでの注意事項

〈意図〉
〈注意事項〉

などなどです。 非常に演出面を考えていることがわかります。 まず、いい雰囲気を作ること、そして、ゲストとよく知り合っていい印象を与えることなどです。 また、当然、最後には受けるかどうかを聞くように指示があります。

〈役割〉
〈スーパーバイザー〉

会場全体を見る。 グループの人達を動かす。

〈受付〉

などなどです。 講師は普通、トレーナー・クラスの人が行ないます。 そして、受講生が担当するスーパーバイザーが、会場をとりしきります。 細かい指示は他にもありますが、いずれにせよ、演出に力を入れていることが わかります。 なお、受付の人の重要性をセミナーでは認識しているようです。


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